Trademark Naming

良い商標の決め方

会社が新しい商標を採択する際には、単に名前を決めればよいわけではありません。
覚えてもらいやすいか、他社と区別しやすいか、長く使い続けられるか。
商標は、将来のブランドを育てるための出発点です。

商標は、単なる名前ではありません

商標は、商品やサービスに付ける「名前」や「ロゴ」ですが、役割はそれだけではありません。 一度市場に出た商標は、商品やサービスの品質についての印象と結びつきます。 そして、長く使われることで、「この名前なら安心だ」「この名前なら選びたい」という信用が蓄積していきます。

そのため、会社が新規商標を採択する際には、その場の思いつきや語感だけで決めるのではなく、 将来、ブランドとして育つかどうかという観点から考えることが大切です。

良い商標を決めるときの三つの視点

1 覚えてもらいやすいか

商標は、まず人に覚えてもらわなければ働きません。 読みにくい名前、聞き取りにくい名前、似た名前が多い名前は、 良い商品やサービスであっても印象が残りにくくなります。

覚えやすさ、呼びやすさ、伝えやすさは、商標の実務では非常に重要です。

2 他社と区別しやすいか

商標は、自社の商品やサービスを他社のものと区別するための標識です。 ありふれた言葉や、業界でよく使われている表現だけでは、 区別する力が弱くなりやすいです。

また、似た名前がすでに使われている場合には、 商標登録の問題や、後のトラブルにもつながります。

3 長く使い続けられるか

商標は、一度付けたら終わりではありません。 商品の成長、販路の拡大、将来のブランド化を見据えて、 長く使い続けられることが重要です。

今は良く見えても、事業が広がると使いにくくなる名前や、 商品説明に近すぎて独自性が弱い名前は、後から不便になることがあります。

よくある誤解

良いネーミングを思い付いても、それで十分ではありません

良さそうな名前が思い付くことと、商標として強いこととは、必ずしも同じではありません。 語感がよい名前でも、他社と似ていたり、区別する力が弱かったりすることがあります。

説明的すぎる名前は、使いやすくても弱いことがあります

商品の内容をそのまま説明するような言葉は、わかりやすい反面、商標としては弱くなりやすいです。 自社の名前として蓄積したいのか、単なる説明語として使いたいのかを分けて考える必要があります。

登録できるかだけで決めるのも十分ではありません

商標実務では、登録可能性の確認は重要です。 しかし、登録できる名前であっても、覚えられにくい、育てにくい、事業に合わないということはあり得ます。 商標は、登録できるかどうかだけでなく、事業の中で働くかどうかも見なければなりません。

商標は、将来の信用を蓄積する器です

良い商標は、商品やサービスの品質についての評価を受け止め、その信用を蓄積していきます。 そして、その信用が積み重なることで、価格競争だけに巻き込まれにくくなり、選ばれる力が生まれます。

会社が新規商標を採択する際には、「今この名前が使えるか」だけでなく、 「この名前に信用を積み上げていけるか」を考えることが重要です。

当事務所が整理すること

窪田特許事務所では、商標を単なる出願手続の対象ではなく、経営判断の対象として整理します。

その名前をブランドとして育てる意味があるか

一時的な思いつきではなく、長く使い続ける価値があるかを整理します。

区別しやすい名前になっているか

他社との混同を避け、自社の名前として働きやすいかを確認します。

出願すべきか、使い方を工夫すべきか

すぐに出願するべきか、ネーミングを少し調整した方がよいか、 事業との関係を見ながら考えます。

新しい商標を決める前の段階から、ご相談いただけます

商標は、出願の直前にだけ考えるものではありません。 まだ候補名を検討している段階でも、その名前を使う意味があるか、 ブランドとして育てやすいかを整理しておくことには意味があります。

「この名前でよいのか迷っている」 「出願する前に整理したい」 という段階でも、ご相談いただけます。