(1) 電源装置:特開2014-207722(特願2013-082209)
発明者 久保木 茂雄様
 展示品のご説明
この発明は、モバイル機器やハイブリッド自動車(HV)、電気自動車(EV)まで幅広い分野で使われている二次蓄電池とこの二次蓄電池を用いた電源装置に関するものである。
一般に、二次蓄電池は素電池(セル)と、それを直並列接続した組み電池(バッテリ)から構成されている。二次蓄電池は、過充電や過放電をさせると、それ以後の充放電に不良を起こし、また劣化を生じる。さらに、セル間の電圧が不均一だと、特定のセルの劣化が進行し、二次蓄電池全体の寿命が短くなる。
そこで、電圧をモニタして平均値より高い電圧のセルを放電させる等のセル電圧均等化(セルバランス)制御や、セル電圧、電流、温度等によるSOC(充電率)推定、SOH(健全度)推定及びSOP(充放電許容電力)推定により、残留表示や劣化状態警報、充放電制御を行っている。
しかし、電圧をモニタするためには、セル数の増加に伴い選択スイッチの数が増大し、回路規模が大きくなる。また、1セル電圧しか選択できないなど、セルのタップ選択に制約がある。
この発明は、少ないスイッチ数と簡易な回路構成により、任意のセルタップ間の充電、放電制御を可能とすることを目的とする。
この発明に係る電源装置9は、二次蓄電池10を、選択スイッチ切替回路11を介して充放電回路12,13に接続し、選択スイッチ切替回路11をマトリックス型スイッチ14で構成することを特徴とする。任意のセル接続タップは、メモリ回路と同じように、(X、Y)の2次元アドレスで選択される。
この発明は、太陽電池や、電気二重層キャパシタ(EDLC)などの蓄電装置においても利用可能である。